ライフステージの捉え方-20年でシルバーシングル層(高齢単独世帯)が劇的に増加-2015年(平成27年)国勢調査より

 10月下旬に国勢調査の確報が公表された。今回調査による人口は1億2709万5千人(2015年10月1日現在)で、前回調査(2010年10月1日現在)の1億2805万7千人から約100万人減少している。1920年(大正9年)の調査開始以来、初めての減少でありマスコミにも大きく取り上げられている。
世帯数の変化(図1)を見ると、一般世帯数は5333万2千世帯で20年前(平成7年)の4390万世帯と比べて約1千万世帯増加、前回調査(5184万2千世帯)と比べても約150万世帯増加と増加傾向はつづいているものの、ライフステージ(世帯類型)は大きく変化している。
 1995年と2015年の20年間の変化(図1・図2)を見ると、ファミリー層の「夫婦と子供」が1501万世帯⇒1429万世帯(構成比34.2%⇒26.8%)と減少。シングル層「単独世帯」は1124万世帯⇒1842万世帯と約700万世帯の増加(同25.6%⇒34.5%)。カップル層「夫婦のみ」は761万世帯⇒1072万世帯と約300万世帯の増加(同17.3%⇒20.1%)。ファミリー層の「ひとり親」は308万世帯⇒475万世帯と170万世帯の増加(同7.0%⇒8.9%)。かつての標準家庭であった「夫婦と子供」世帯はもはや少数派となっている。

 このような世帯類型の変化は、世帯主年齢別に見るとさらに異なる(図3~5)。
世帯主年齢をヤング(35歳未満)、ミドル(35~49歳)、シニア(50~64歳)、シルバー(65歳以上)で区分すると、1995年(図3)はミドルファミリーが18.1%でもっとも大きなボリュームゾーンを確保し、ヤングシングルも11.7%と大きなウエイトを占めていた。2015年(図5)ではミドルファミリーが13.7%と依然最大ボリュームを維持しているもののウエイトは大きく減少、ついでシルバーカップルが12.0%、シルバーシングルが11.4%、併せて約23%と20年前の約12%から大きく上昇し、一人暮らし高齢者世帯とその予備群である夫婦のみ高齢者世帯が大きなウエイトを占めている。また、シニアシングル(6.3%)のウエイトも徐々に増加、今後ますますシルバーシングルが増加することが予想される。シルバーファミリーも僅か3.6%から8.6%に大幅増加、高齢世帯主が未婚の子供の面倒を見ている世帯も少なくないようである。
 かつてシングルと言えばヤングが中心であったが、現在はシルバーが中心となっている。ファミリーも現在はミドルが中心であるが世帯主としてのシルバーのウエイトが拡大しつつある。このように世代と家族類型によるライフステージ別に世帯構造の変化を捉えることが重要となってきている。


2016年11月21日|分類:統計アラカルト