柔軟かつ前向きにとらえたい世代論。さとり世代、ゆとり世代、団塊世代、団塊ジュニア、新人類世代etc

 10月下旬に「平成27年国勢調査の人口等基本集計結果」が発表され、年齢別人口の確報値が公表された。そこで世代別に人口ボリュームがどの程度かを集計してみた。更に様々な世代論について、ある程度整理されている比較的容易に入手できる資料を元に、どのような区分が存在するのかを整理したものが下表である。


 「団塊世代」や「団塊ジュニア」、その間の「新人類世代」など人口ボリュームの変動が大きかったものについては、年代区分がしやすいのか大きなズレは見られない。「団塊ジュニア」後の少子化が進みだした「ゆとり世代」や「さとり世代」などは、ネーミングと年代区分がかなり難しくなったようである。
弊社では区切りを付けやすい年代区分「団塊世代」(1946年~1950年)を基準に世代区分を10年の区切りで想定して見た。また参考として「⇒」後に各世代の10代後半から20代前半のトピックを表記した。
   1936~1945年→「戦中世代」    1397万人(11.0%)
      ⇒太平洋戦争、戦後占領期、朝鮮戦争
   1946~1950年→「団塊世代」     964万人( 7.6%)
      ⇒東京オリンピック、高度成長期、大阪万博
   1951~1960年→「ポスト団塊世代」 1597万人(12.6%)
      ⇒公害問題、オイルショック、狂乱物価
   1961~1970年→「新人類世代」   1659万人(13.1%)
      ⇒バブル経済、ベルリンの壁崩壊
   1971~1980年→「団塊ジュニア世代」1805万人(14.2%)
      ⇒バブル崩壊、就職氷河期、大手企業の倒産、windows95発売
   1981~1990年→「さとり世代」   1370万人(10.8%)
      ⇒低成長期、格差問題、携帯電話、インターネットの成長期
   1991~2000年→「ネット世代」   1198万人( 9.4%)
      ⇒アベノミクス、スマホ、SNSの普及成熟期
 世代区分はざっくりとしたものであるが、各世代の青春時代のトピックにふさわしいネーミングであろう。あらためて数字を見ると「団塊ジュニア」までは人口ボリュームが増加し、「さとり世代」に入ると急速に減少して「戦中世代」の人口にも及ばないことに驚かされる。
 いつの時代も世代論は若者に対して否定的な反応が多く、とくに近年では若者が「ゆとり世代」などと言われ批判されがちである。批判をしている側の中高年世代には、年金、介護など少子高齢化による問題や、格差、景気、防災、環境など夢のある暮らしを実現するための問題など、先送りしている問題が山積みである。


2016年12月16日|分類:統計アラカルト