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医療費ビッグバン?-2015年国民医療費の概要を見て-

 9月中旬に「平成27年国民医療費の概要」(厚生労働省推計値)が発表された。
 国民医療費は、1955年度は2,388億円であったが2015年度は42兆3、644億円と約177倍に増大している。一方この間に国民総生産(GDP)は、8兆5、979億円から532兆1,914億円へと約62倍に増えている。GDPに対する国民医療費の構成比は、1955年度の2.8%から2015年度は8.0%へと増大している。まさに医療費ビッグバンと言えるのではなかろうか。(下図・下表参照)
 国民医療費を年齢構成別にみると、65歳未満では1997年度の15兆4,057億円から2015年度の17兆2,368億円と1.1倍であるが、65歳~75歳未満では6兆2、787億円から9兆9,647億円と1.6倍、75歳以上では7兆2,305億円から15兆1,629億円と2.1倍に増加。高齢化の進展により、このままでは今後も高齢者医療の負担が大きく伸びると予測される。
 私自身ももうすぐ60代に突入する。医療負担削減のためにも健康維持と病気予防の必要性を再確認させられた数字である。

 健康保険組合連合会(けんぽれん)が、国民皆保険を未来に残していくために一人ひとりが日常生活の中で実績できるアクション(医療費削減)を紹介している。

★健康保険できることアクション (健康保険組合連合会 けんぽれん)
  http://www.ashiken-p.jp/action/index.html
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ACTION.01:薬をもらう時はジェネリックといおう!
ACTION.02:健康のためにも運動をしよう!
ACTION.03:コンビニ・時間外受診をやめよう!
ACTION.04:日頃から歯のケアをしよう!
ACTION.05:食生活を見直そう!
ACTION.06:はしご受診をやめよう!
ACTION.07:かかりつけ医・薬局を探そう!
ACTION.08:自分の意見をWEBに投稿しよう!
ACTION.09:健康保険についてみんなで学ぼう!
ACTION.10:健康診断は必ず受けよう!
ACTION.11:婦人科検診を受診しよう!
ACTION.12:流行する前に予防しよう!
ACTION.13:禁煙しよう!
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2017年09月20日分類:統計アラカルト

-青山高原-トップページの写真を更新しました。

2年前に撮影した三重県青山高原とその風車の一群。見晴らしの良い日遙か遠くに富士山も見られるとか?。風車はそばで見ると迫力があります。

▼2015年8月12日撮影 青山高原とその風車

2017年08月05日分類:事務所関係

「けいはんな学研都市30周年」記念シンポジウム(2017年3月9日)にて

 グランフロント大阪で開かれた「けいはんな学研都市30周年」記念シンポジウムに参加してきた。けいはんな学研都市には数多くの研究機関が進出して規模が拡大しており、今話題の人工知能のメッカとしても約30年前の歴史を誇るという点が驚きであった。

 

いくつかの講演の中で特に印象的であったのは以下の2つである。
 ※聴講したものから私が抜粋したもので、一部誤解による齟齬の可能性がある点はご容赦願いたい。

1.基調講演「さらなる飛躍に向けて」 (公財)高等研究所所長 長尾 真氏

 けいはんな学研都市の30年の経緯と今後についての講演であった。
 「つくば学研都市を関西に・・・」のもと、「ローマクラブの成長の限界」に刺激され、「持続可能な社会の実現」を目標に設立、現在130程度の施設が存在(図1)し、特に2002年以降「研究開発型産業施設」が拡充。けいはんな学研都市の人口も1988年の約16万人から2015年には約25万人に増加(図2)している点などが印象的であった。

図1 企業の立地状況

図2 けいはんな学研都市における人工の推移

 今後30年には「三菱東京UFJ銀行のデータセンター(事務センター)」、「京都大学 農場」「日本電産」など多くの研究施設が加わる予定で、発展のポテンシャルがかなり高いことを強調されていた。そして「理想の林間都市を目指して」を目標に以下の具体的な施策を挙げておられた。
  ①在宅勤務・自動運転交通新幹線の実現
  ②居住地区、娯楽地区、商業地区、研究開発地区など12の特色あるエリアの発展
  ③文化財保存・修復センターの実現、技術の国際的教育機関の確立
  ④国際的な研究都市として外国人家族のための居住環境や教育機関の整備
 また日本社会の今後30年を見据えた「スマートシティの実現」を挙げておられ、社会のあらゆる活動にAIが導入され、以下のような事が実現するであろうと紹介されていた。
  ①限界費用ゼロ社会の実現
  ②労働時間の大幅な短縮
  ③何処にいてもテレワークで仕事ができる
  ④個人の好みに応じた製品が作られる
  ⑤物流はほとんど無人で行われる
  ⑥農業のスマート化
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 人口減少社会ではあるが、「けいはんな学研都市」がスマートシティ、持続可能社会のモデル都市として成長していけば、これからの日本のあるべき姿を具現化するためのモデルケースとなりうる印象を持ち、今後への期待感を抱くことができた。
 一方で課題もいくつか提言され、中でも交通のアクセスは非常に大きな問題である。私自身も国立国会図書館関西館や奈良先端科学技術大学院大学のセミナーなどに行く際に車であれば利便性がよいが、公共交通機関の利用となると非常に不便に感じる。この点ではスマートシティにほど遠いが、話題となっている自動運転タクシーが格安で実現するようになれば面白い都市となるのではないだろうか。
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2.「人口知能の拠点を目指して」 ~脳科学とけいはんな人工知能拠点~
                ATR脳情報通信総合研究所 川人 光男氏

 けいはんな学研都市に位置するATR(株式会社国際電気通信基礎研究所)では、30年前の第2次人工知能ブームの時期から人工知能の研究を実施。ディープラーニング、音声言語処理(翻訳技術を含む)、脳とロボット強化学習、機械学習の汎化、計算論的神経科学、脳情報デコーディング、デコディッドニューロフィードバックなどさまざまな分野でいくつもの論文が発表されており、引用回数が数千に及ぶものもある。現在グーグルで活躍されている人もかつてこの研究所におられたと紹介されていた。
 第2次人工知能ブームは日本が第5世代コンピュータの開発などで世界のトップランナーでありながら失敗に終わったと言われているが、当時から現在の第3次ブームの技術に繋がるものの多くを手がけていたようである。
 現在の人工知能の限界にも言及された。ディープラーニングは膨大なデータの集まる画像処理や囲碁などでは成功している。しかしデータの集まらないもの、例えば幼児なら簡単に歩ける初めての場面でも人型ロボットは簡単には歩けない。動画を交えつつ人間の脳の高度さを紹介されていた。
 最近の研究成果として脳活動操作(fMRI)が紹介された。脳内に侵襲することなく簡単なセンサーで脳派を測定でき、脳の活動を操作できる装置を開発。脳の一部の機能回復に応用し、うつ病の治療にも利用できる。研究所内に神経科のクリニックを設置し、実際の治療にも役立てている(まだ実験段階らしい)。従来のうつ病治療では薬の効果があるのは約4割、効果があった場合でもかなりの確率で再
発が起こる。一方で脳活動操作では効果が得られる確率もかなり高くなってきているようである。

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 さまざまなマスコミ情報や書籍の中で第2次人工知能ブームは失敗と位置づけられているが、この講演で当時の技術が現在の研究に大きく寄与していることが分かった。すぐさま実用的な成果は得られずとも無駄な研究とは言えない。基礎研究の重要性とトップランナーを維持しつづけることの意義を感じさせられた。脳活動操作はとても可能性のある研究ではあるが、一方でこの操作による記憶力の増強や性格変化など、倫理的に考えさせられる部分も多々あるように感じた。
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 けいはんな学研都市での研究成果はさまざまな研究機関や施設で発表され、セミナーなども実施されているようである。近くにある馴染みの施設でもあり、話題の人工知能を中心とした先端の知識を今後も学んでいきたいと感じた半日であった。

2017年03月15日分類:事務所関係

-梅林-トップページの写真を更新しました。

2017年3月5日の大和民俗公園の梅林より



▼菜の花畑も綺麗に咲いていました。


▼約200年前の奈良県の古民家も何棟か移築展示されています。
2017年03月06日分類:事務所関係

柔軟かつ前向きにとらえたい世代論。さとり世代、ゆとり世代、団塊世代、団塊ジュニア、新人類世代etc

 10月下旬に「平成27年国勢調査の人口等基本集計結果」が発表され、年齢別人口の確報値が公表された。そこで世代別に人口ボリュームがどの程度かを集計してみた。更に様々な世代論について、ある程度整理されている比較的容易に入手できる資料を元に、どのような区分が存在するのかを整理したものが下表である。


 「団塊世代」や「団塊ジュニア」、その間の「新人類世代」など人口ボリュームの変動が大きかったものについては、年代区分がしやすいのか大きなズレは見られない。「団塊ジュニア」後の少子化が進みだした「ゆとり世代」や「さとり世代」などは、ネーミングと年代区分がかなり難しくなったようである。
弊社では区切りを付けやすい年代区分「団塊世代」(1946年~1950年)を基準に世代区分を10年の区切りで想定して見た。また参考として「⇒」後に各世代の10代後半から20代前半のトピックを表記した。
   1936~1945年→「戦中世代」    1397万人(11.0%)
      ⇒太平洋戦争、戦後占領期、朝鮮戦争
   1946~1950年→「団塊世代」     964万人( 7.6%)
      ⇒東京オリンピック、高度成長期、大阪万博
   1951~1960年→「ポスト団塊世代」 1597万人(12.6%)
      ⇒公害問題、オイルショック、狂乱物価
   1961~1970年→「新人類世代」   1659万人(13.1%)
      ⇒バブル経済、ベルリンの壁崩壊
   1971~1980年→「団塊ジュニア世代」1805万人(14.2%)
      ⇒バブル崩壊、就職氷河期、大手企業の倒産、windows95発売
   1981~1990年→「さとり世代」   1370万人(10.8%)
      ⇒低成長期、格差問題、携帯電話、インターネットの成長期
   1991~2000年→「ネット世代」   1198万人( 9.4%)
      ⇒アベノミクス、スマホ、SNSの普及成熟期
 世代区分はざっくりとしたものであるが、各世代の青春時代のトピックにふさわしいネーミングであろう。あらためて数字を見ると「団塊ジュニア」までは人口ボリュームが増加し、「さとり世代」に入ると急速に減少して「戦中世代」の人口にも及ばないことに驚かされる。
 いつの時代も世代論は若者に対して否定的な反応が多く、とくに近年では若者が「ゆとり世代」などと言われ批判されがちである。批判をしている側の中高年世代には、年金、介護など少子高齢化による問題や、格差、景気、防災、環境など夢のある暮らしを実現するための問題など、先送りしている問題が山積みである。


2016年12月16日分類:統計アラカルト

ライフステージの捉え方-20年でシルバーシングル層(高齢単独世帯)が劇的に増加-2015年(平成27年)国勢調査より

 10月下旬に国勢調査の確報が公表された。今回調査による人口は1億2709万5千人(2015年10月1日現在)で、前回調査(2010年10月1日現在)の1億2805万7千人から約100万人減少している。1920年(大正9年)の調査開始以来、初めての減少でありマスコミにも大きく取り上げられている。
世帯数の変化(図1)を見ると、一般世帯数は5333万2千世帯で20年前(平成7年)の4390万世帯と比べて約1千万世帯増加、前回調査(5184万2千世帯)と比べても約150万世帯増加と増加傾向はつづいているものの、ライフステージ(世帯類型)は大きく変化している。
 1995年と2015年の20年間の変化(図1・図2)を見ると、ファミリー層の「夫婦と子供」が1501万世帯⇒1429万世帯(構成比34.2%⇒26.8%)と減少。シングル層「単独世帯」は1124万世帯⇒1842万世帯と約700万世帯の増加(同25.6%⇒34.5%)。カップル層「夫婦のみ」は761万世帯⇒1072万世帯と約300万世帯の増加(同17.3%⇒20.1%)。ファミリー層の「ひとり親」は308万世帯⇒475万世帯と170万世帯の増加(同7.0%⇒8.9%)。かつての標準家庭であった「夫婦と子供」世帯はもはや少数派となっている。

 このような世帯類型の変化は、世帯主年齢別に見るとさらに異なる(図3~5)。
世帯主年齢をヤング(35歳未満)、ミドル(35~49歳)、シニア(50~64歳)、シルバー(65歳以上)で区分すると、1995年(図3)はミドルファミリーが18.1%でもっとも大きなボリュームゾーンを確保し、ヤングシングルも11.7%と大きなウエイトを占めていた。2015年(図5)ではミドルファミリーが13.7%と依然最大ボリュームを維持しているもののウエイトは大きく減少、ついでシルバーカップルが12.0%、シルバーシングルが11.4%、併せて約23%と20年前の約12%から大きく上昇し、一人暮らし高齢者世帯とその予備群である夫婦のみ高齢者世帯が大きなウエイトを占めている。また、シニアシングル(6.3%)のウエイトも徐々に増加、今後ますますシルバーシングルが増加することが予想される。シルバーファミリーも僅か3.6%から8.6%に大幅増加、高齢世帯主が未婚の子供の面倒を見ている世帯も少なくないようである。
 かつてシングルと言えばヤングが中心であったが、現在はシルバーが中心となっている。ファミリーも現在はミドルが中心であるが世帯主としてのシルバーのウエイトが拡大しつつある。このように世代と家族類型によるライフステージ別に世帯構造の変化を捉えることが重要となってきている。


2016年11月21日分類:統計アラカルト

本棚No4「「マーケティング」大全」

 

 20年近く前になるが、大先輩から次のような話を聞かされた。60年代から70年代頃、マーケティングの仕事をしている人がたまたま新幹線で松下幸之助と隣り合わせになった。日本ではまだマーケティングが普及しはじめたばかりの頃で、マーケティング理論と実践について長時間に渡り説明をした。その後で松下幸之助は一言「そんな事やったら何十年も前から私らやってますわ。」と言ったそうである。
 マーケティングとは本来、書物や論文などで学べるものでは無く、日々の経営の中で試行錯誤しながら築いていくものであろう。顧客のことを考えながら商売をしていれば、マーケティングの書物に書かれているようなことはほとんど実践ずみなのかもしれない。    
 ただ、多くの人たちは経営の神様のように鋭いセンスと勘が働くわけではない。マーケティング戦略を考えるヒントや枠組み(フレーム)があれば、マーケティング企画立案の手助けになる。そうした時の材料をコンパクトに提供してくれるのが本書ではないだろうか。基本的なマーケティング戦略のフレームが網羅されており、特にマーケティングの企画書、報告書などを作成する場合、索引のマーケティング用語からの確認が便利で重宝する。
 また、マーケティング1.0(製品中心)、マーケティング2.0(顧客中心)、マーケティング3.0(価値主導)までのマーケティングの発展史と様々な事例も豊富である。一通りマーケティングを勉強したい人には面白く読める書物である。

 近年のデジタルマーケティングは変化が非常に激しく、最新のWEB戦略にはホットな情報も必要である。私は主に「日経デジタルマーケティング」(日経BP社)や日経3紙(日経、日経産業、日経流通)などで補足している。デジタルマーケティングについても本質は「「マーケティング」大全」に書かれていることである。違っているのは、情報伝達とマーケティングツールの多様性、スピード感である。

おすすめの図書)

▼もう少し広いマネジメントレベルには以下の2冊。
 三谷宏冶(2014年9月)「ビジネスモデル全史」(ディスカヴァー・トウェンティワン)
 三谷宏冶(2013年4月)「経営戦略全史」(ディスカヴァー・トウェンティワン)

▼マーケティング以前に必要な商売の心掛けで多くの示唆を今でも与えてくれる書物。
 累計400万部のロングセラー。
 松下幸之助(1968年5月)「道をひらく」(PHP研究所)

2016年10月18日分類:本棚

『ポケモンGO』で健康歩数を確保できる?

  昨年11月16日よりスマホの万歩計を利用して日々の歩数をカウントしている。
事務所移転とポケモンGOインストールが、歩数にどう影響したかを分析してみた。

■『大阪事務所』期(2015年11月16日~2016年1月26日の72日間)
 基本統計量をエクセルで算出すると下表の通りである。大阪事務所での72日間は平均11,180歩。測定を始めたばかりで歩数をかなり意識していた上に通勤で最低7~8千歩は歩いていた。
 平均は11,180歩、最小値は5,762歩、最大値は19,735歩で範囲は13,973歩と、ある程度安定した歩数を日々確保していた。標準偏差は2,892歩で、平均±標準偏差の8,288~14,072歩を約50日間(72日×約68%)歩いていたことになる。
 平日は平均10,699歩、休日は平均12,143歩と共に1万歩以上を確保していた。

■『生駒事務所』期(2016年1月27日~2016年7月22日の178日間)
 生駒へ移転後は平均10,232歩と1千歩程度減少、自宅兼事務所のため通勤で歩数を稼げず、ほとんど歩かない日もあり歩数はかなり減少した。
 最小値はわずか889歩、最大値は28,818歩で範囲は27,929歩と3万歩弱の開きである。標準偏差も4,952歩と大きく広がっている。
 平日は平均9,320歩に減少、休日は平均12,169歩に増加。平日の歩数不足を休日の散歩と山歩きなどで補っていた。

■『ポケモンGO』期(2016年7月23日~2016年10月4日の74日間)
 その後夏を迎え、いよいよ歩かなくなるのではと懸念していた頃に“ポケモンGO”が配信される。健康にも良いと言うので配信当日にインストール、また歩くことを意識し始めた。平均は11,123歩と『大阪事務所』期とほぼ同じ水準を確保している。
ただ日々1万歩前後を維持する事は難しく、最小値は1,003歩、最大値は22,231歩、範囲は21,228歩と2万歩以上の開きがある。標準偏差も5,374歩とやや拡大、歩数が日々不安定であることを示している。尖度がマイナス値をとり、なだらかな正規分布を示している。
 ポケモンGOの利用により外出時の歩数は結構増えたものの、猛暑のせいで外出機会が減ったこともあり歩数のムラが多かった。平日は平均9,603歩とあまり増えておらず、休日は平均13,768歩とかなり増えている。

度数分布は下図の通りである。生駒への移転により歩数の分布が広がっている様子が分かる。

 一人だけのサンプルであるが歩数を安定的に確保するためには、通勤のように歩く必要に迫られるということが大きなポイントとなる。今後増加すると予想される在宅勤務も、健康面からみるとメリットばかりではなさそうだ。更に一定の興味、面白さによって歩数は底上げできる。ポケモンGOがなければ今年の猛暑で歩数はかなりペースダウンしたことであろう。
 1日1万歩以上歩くことを目指してきたが、なんとか平均値では達成し、おかげで血圧や体重も安定している。今後は日々コンスタントに1万歩を確保するために、良い方法がないかを模索中である。どうやら数値目標だけでの達成は困難だというのが実感である。


2016年10月07日分類:事務所関係

住宅リフォームの定義 市場規模はどこまでいれる?

 弊社では、住宅リフォームの市場規模について過去何度か推計調査を実施したことがある。その際頭を悩ますのがどこまでを住宅リフォームとするのか、その範疇と定義である。個人住宅(マンションの大規模修繕や賃貸住宅のリフォームなどを除いた自己所有かつ自己居住分)を見た場合、一般にアンケート調査ではどう扱っているのか。

 国土交通省が実施予定のH28年度住宅市場動向調査の質問票を見ると、次のように
「A工事の種類」「B.工事の内容」「C.工事の部位」から定義できる。

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 A.住宅リフォーム工事の種類(単一選択:1年間に実施される種類は1つと想定)
  (1)増築 
      住宅の床面積を増加させる工事
  (2)改築
      住宅の一部を取り壊して改めて住宅部分を建築する工事
      (ただし、新たに建築した部分の面積が、取り壊した部分の面積を超えない工事)
  (3)模様替えなど(改装等などとする場合もある)
      内装の模様替え、屋根のふき替え、間取りの変更、設備の改善など
      床面積を増加させたり住宅の一部を取り壊したりせずに行う工事
 B.リフォームの工事内容
  (1)内装の模様替えなど(壁紙、天井、床の張り替えなど)
  (2)壁の位置を変更するなど、間取りの変更
  (3)住宅外(屋根のふき替え、屋根・外壁の塗り替え等)
  (4)住宅内の設備の改善・変更
      設備の改善・変更を行なった内容
       1)収納スペースの改善・増加
       2)窓・扉などの建具の取り替え
       3)台所・便所・浴室等の設備を改善
       4)防犯・安全設備を設置
  (5)住宅の構造に関する改善・変更
      構造に関する改善・変更を行った内容
       1)断熱工事、結露防止工事等を行った
       2)基礎・構造の補強を行った
       3)防音・遮音工事を行った
       4)耐震改修工事を行った
  (6)冷暖房設備等の変更
      冷暖房設備等の変更の内容
       1)冷暖房設備を改善・設置した
       2)太陽光発電や太陽熱温水器の設置
       3)電気温水器の設置
       4)給排水管の修理や交換を行った
  (7)高齢者等に配慮し、段差をとる、手すりをつけるなど
  (8)その他 (ex.シックハウス対策等)
 C.リフォームの部位
     1)すべての部屋  7)主寝室   13)外壁
     2)居間      8)子供部屋  14)給湯器
     3)キッチン    9)和室    15)門・へい
     4)ダイニング   10)玄関   16)車庫・物置
     5)浴室      11)収納   17)高齢者居室
     6)トイレ     12)屋根   18)その他
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住宅リフォームの範疇をほぼ網羅できているようだが、「カーテンや襖の張り替え」、「水栓金具などの取り替え」、「家電店などで購入したエアコンの取り替え」などはどうなるのであろうか。自分で実施するDIYを除いて工事を外部に依頼した場合はリフォームとして取り扱った方がよいのではなかろうか。また同じ敷地内に完全に別棟として世帯用の住宅を建築した場合は新築となるが、物置や離れなど別室を増築した場合はリフォームとした方がよいのではなかろうか。
建築業者、リフォーム専門店、インテリア業者、家電店などによりその定義はかなり違ってくる。

主な調査研究機関(矢野経済研究所)やリフォーム関連団体(財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)から毎年リリースされているデータを見ると、次のようにほぼ7兆円で推移している。

詳細は明らかでないがそれぞれの住宅リフォームの範囲や集計対象を見ると、

<財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター>
  「広義のリフォーム市場規模」は住宅着工統計上「新設住宅」に計上される増築・改築工事と、
  エアコンや家具等のリフォームに関連する耐久消費財、インテリア商品の購入費を含めた金額。
  市場規模は「建築着工統計年報」(国土交通省)、「家計調査年報」(総務省)、「全国人口・
  世帯数・人口動態表」(総務省)等による推計。
  分譲マンションの大規模修繕等、共用部分のリフォーム、賃貸住宅所有者による賃貸住宅の
  リフォーム、外構等のエクステリア工事は含まれていない。

<矢野経済研究所>
  「10 m2 超の増改築工事」・「10 m2 以下の増改築工事」・「設備修繕・維持関連」・
  「家具・インテリア等」の4 分野で構成。
  国土交通省「建築着工統計」、総務省「家計調査年報」、総務省「住民基本台帳」、
  国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」をもとに推計

となっている。「矢野経済研究所」は「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の広義と狭義の市場規模の間で推移しており、狭義のリフォームに対してエクステリア・外構部分の算入分がやや多いと思われる。

 時系列で得られ信頼度も高いデータに「建築着工統計」や「家計調査年報」があるが、金額のみでしか把握できない。件数の把握は別のデータを利用する必要があるがかなり煩雑で、前述のリフォームの範囲をどこまでと定義するかで大きく変わってくる。こうしたマーケットサイズを集計する場合には、それぞれの業界(住宅建築、水回りリフォーム、インテリアなど)にふさわしい住宅リフォームの範囲を明確にした上で集計分析することが求められる。

2016年09月30日分類:統計アラカルト

-赤目四十八滝-トップページの写真を更新しました

7月下旬から暑さの厳しい日々がつづいております。夏季休暇を利用して涼を求め、三重県の赤目四十八滝へ行ってきました。写真で一時の涼感を味わっていただければ幸いです。

▼案内 忍者修行の里 赤目四十八滝 公式サイト
http://akame48taki.com/

写真 2016年8月13日 午前撮影

2016年08月17日分類:事務所関係

-藤原宮跡の蓮-トップページの写真を更新しました

事務所から藤原宮跡まで車で1時間足らず。奈良といえば平城宮跡が有名ですが、藤原宮跡では季節の花と眺望にとても趣があります。広大な敷地(1辺1km)に、夏は蓮とキバナコスモスが咲いています。早朝に出かけると、開花直後の蓮のみずみずしい姿が見られます。

▼案内 「かしはら探訪ナビ」
http://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_sekaiisan/hanadayori/kaikajyoukyou.html

写真:2014年8月3日午前8時頃撮影

2016年07月27日分類:事務所関係

首都圏の専用住宅の新築市場規模は4.5兆円

 表1は、2013~2015年度の新設住宅着工統計の着工戸数・工事予定額・床面積を、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)について集計したものである。但し、新築の居住専用住宅で利用関係が単一のもののみ集計しており、実際の新設住宅着工戸数よりは値が小さくなっている。

 2015年度の着工戸数は首都圏全体で291,516戸(全国854,086戸の約34%)である。内一戸建が115,020戸で39.5%、持家木造が47,315戸で16.2%となっている。
工事予定額は全体で4.5兆円(全国13.2兆円の約34%)である。内一戸建が2.2兆円で50.3%を、持家木造が1兆円で22.7%を占めている。
総床面積は一戸建の占める割合が58.8%とさらに高くなっている。
首都圏での戸建住宅、特に木造の寄与率は以前に紹介した近畿圏よりやや低いが、戸数シェアと比べるとかなり高い。


 表2は、表1を元に1戸あたりの工事予定額、坪単価(坪あたり工事予定額)、1戸あたりの床面積を算出し、近畿圏の住宅のグレードを算出したものである。

 2015年度の一戸建の持家住宅(主に注文住宅)について見ると、
「木 造」が1戸あたり2,133万円、床面積35.0坪(坪単価61万円)、
「鉄骨造」が1戸あたり3,580万円、床面積39.7坪(坪単価90万円)
となっている。
 一戸建の分譲住宅は、1戸あたり1,517万円、床面積30.2坪(坪単価50万円)であった。
 過去3年間で見ると、戸建住宅の1戸あたりの床面積は微減しているが、工事予定金額は微増している。


2016年07月07日分類:統計アラカルト

日本の長期人口統計再考(長尺グラフにご注意)

 昨日、大阪商工会議所の中小企業のためのビジネス講演会<ICTでリードするコマツの「ダントツ経営」>(講師 坂根正弘)に参加した。数々の知見に溢れた内容であったが、特に明治維新後150年と今後150年の長期スパンでの統計の話が印象に残り、長期の人口統計を探してみた。
 明治元年(1868年)の人口は約3500万人、倍の7000万人を超えたのは二・二六事件があった昭和11年(1936年)で68年後である。1億人を超えたのは昭和42年(1967年)の高度成長期まっただ中で、明治維新100年後にあたる。人口のピークは平成22年(2010年)の1億2800万人、明治維新約140年後で、その後人口は減少を続けている。
現在の出生率と死亡率で推移すると仮定すると、2044年には1億人を割り2097年には5千万人を割り込む。明治維新約240年後(今から約100年後)の2110年には4200万人に縮小してしまう。
 講演会でも触れられたが高齢者(65歳以上)の比率が問題である。1868年では5.8%(約200万人)に過ぎなかったが、1985年に10%超(約1200万人)、2005年には20%超(約2600万人)、2030年には30%超(約3500万人)、2047年には35%超(約3400万人)で以後その比率で推移すると推計されている。
 高齢化が叫ばれて久しいが、こうしてあらためてグラフを眺めてみると人口減少と高齢化が実感でき、成長戦略がいかに難しいかがわかる。高度成長期までは「15歳~64歳」の生産年齢の人たちが高齢者1人を約10人で支えていたが、現在は約2人で今後1.5人まで減少することになる。報道等で目にしたことはあったものの再認識させられた。

<出 典>
※1918年以前の統計は<「人口問題研究」1986年4月刊(国立社会保障・人口問題研究所)>
※1920年~2014年の統計は<日本の長期時系列(総務省統計局)>
  http://www.stat.go.jp/data/chouki/02.htm
※2015年以降の統計は<日本の将来推計人口(平成24年1月推計 国立社会保障・人口問題研究所)>
  http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sh2401top.htm


2016年06月30日分類:統計アラカルト

近畿圏の専用住宅の新築市場規模は1.9兆円

 表1は、2013~2015年度の新設住宅着工統計の着工戸数・工事予定額・床面積を、近畿圏(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)について集計したものである。但し、新築の居住専用住宅で利用関係が単一のもののみ集計しており、実際の新設住宅着工戸数よりは値が小さくなっている。

 2015年度の着工戸数は近畿圏全体で129,524戸、内一戸建が55,582戸で42.9%、さらに持家木造が27,915戸で21.6%である。
 工事予定額は全体で1.9兆円、内一戸建が1.1兆円で57.7%、持家木造が0.6兆円で30.1%を占めている。総床面積は一戸建の占める割合が61.5%とさらに高くなっている。
 近畿圏の新築市場における戸建住宅、特に木造の寄与率は、戸数シェアと比べてかなり高いと言える。


 表2は、表1を元に1戸あたりの工事予定額、坪単価(坪あたり工事予定額)、1戸あたりの床面積を算出し、近畿圏の住宅のグレードを算出したものである。

 2015年度の一戸建の持家住宅(主に注文住宅)について見ると、
 「木 造」が1戸あたり2,026万円、床面積35.9坪(坪単価56万円)、
 「鉄骨造」が1戸あたり3,176万円、床面積40.3坪(坪単価79万円)
となっている。
 また、一戸建の分譲住宅は1戸あたり1,544万円、床面積31.6坪(坪単価49万円)であった。
 過去3年間で見ると、1戸あたりの床面積は微減傾向であるが工事予定金額はやや上昇傾向にある。


2016年05月23日分類:統計アラカルト

近隣図書館の使い分け

 マーケティング情報はネットでかなり収集できる時代ではあるが、やはり紙ベースでなければ入手できないものも多い。
 ネットで調べていくと資料集の紹介やダウンロードできない統計データなど、報告書の実物を見る必要にたびたび遭遇する。そこで図書館に立ち寄り資料を探索することとなる。以下はよく利用する図書館の特徴など。3府県にまたがるが、車も使えば現事務所は便利な立地である。

■大阪府立中之島図書館(大阪市北区中之島)

https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
 生駒市に事務所を移転して早3月余り、打ち合わせ等で度々大阪市内に出向いている。
 ビジネス関係の資料が充実、月曜日も開館しているので結構助かる。特に業界紙誌の充実度は関西一ではないだろうか。最近改装してパソコンも持ち込めるようになったが、利用できるデスクは狭くいつも混み合っている。
 一度に12冊まで3週間借りられるので重宝している。

■奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西)

http://www.library.pref.nara.jp/
 事務所から車で約25分。車でないと不便。駐車料金が1時間以内は無料、超えると1時間当り100円。
 PC設備やスキャナーなどデジタル設備も充実。ただPC設置の机は結構混んでいてなかなか利用できそうにない。一番助かるのが雑誌の貸し出し、新刊を除くバックナンバーを借りられる。最新刊は要らないが目を通しておきたい、高額で買うにはもったいない雑誌などは重宝する。

■国立国会図書館 関西館(京都府相楽郡精華町)

http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/index.html
 事務所から車で約30分。駐車場が無料で使えるので助かる。
 書籍の貸し出しはしておらず館内閲覧のみ。東京の本館は全ての書籍がそろっているが、関西館は残念ながら全てではない。ただ古い書籍や雑誌等は館内設置のPCでデジタル閲覧が可能である。
 ここはなんと言っても静かで広く、一日中資料閲覧に集中したいときには最高!また開架閲覧資料をわざわざ元に戻さなくても、返却テーブルにおくだけ。

■生駒市立図書館 本館 南分館(奈良県生駒市)

http://lib.city.ikoma.lg.jp/toshow/index.asp
 両館とも事務所から徒歩約30分、ウォーキングを兼ねて一番よく通う。
 小説、エッセー、ハウツウ物など身近なものはこちらで入手。1年で12冊まで新刊書籍のリクエストができるので、買うには抵抗あるが目を通したい書籍の入手には重宝する。

2016年05月13日分類:事務所関係

近畿圏木造一戸建住宅の新設着工戸数

近畿2府4県で2015年(1月~12月)の一戸建住宅の新設着工戸数は56,386戸であった。
内、木造一戸建住宅の新設住宅着工戸数は50,189戸で89%を占めている。一戸あたりの床面積は112.1㎡であった。
尚、非木造一戸建住宅は6,197戸で一戸あたりの床面積は135.4㎡であった。

木造一戸建住宅の着工戸数を行政区別に見ると、ベストテンは以下の通りである。
姫路市が約1800戸と突出している。つづいて和歌山市の約1200戸、明石市、枚方市、東大阪市、大津市、尼崎市が約1100戸となっている。

また、木造一戸建住宅の一戸あたりの床面積のベストテンは以下の通りである。
芦屋市が約156㎡(約47坪)と突出しており、 滋賀県の3市がつづいている。
(木造一戸建住宅の新設着工戸数が100戸以上の135行政区のみで比較している。)


近畿2府4県の詳細は以下の通りである。
床面積が100㎡未満は京都市南区、同右京区、同山科区となっている。

2016年04月21日分類:統計アラカルト

本棚No3「思考の整理学」

 大阪に出たら大抵は書店を覘く。先日は『50代から始める知的生活術「人生二毛作」の生き方』(だいわ文庫)の“50代”と“人生二毛作”が目に留まり、著者にもつられて買った。著者はベストセラー「思考の整理学」の外山滋比古である。20年以上前に読んだことがあり、書棚を探すとなんと2冊も出てきた。早速取り出して読み返すと目からウロコの部分が多々あり、現在も全く色あせない内容に驚かされる。

 冒頭部分のグライダーの話から引き込まれる。学校はグライダーの養成所で飛行機にはなれない。自分でいろいろ経験し考えることが、自力で飛べる飛行機へと成長する。
この“考える”について、情報に向き合い料理する視点から「寝かせる」「醗酵させる」「エディターシップ」「触媒」「アナロジー」など、情報爆発の中でどのように対応すべきかが生き生きと述べられている。

 また“考える”時の心構えとして、「睡眠」「忘却の大切さ」(思考の整理とはいかにうまく忘れるか)「すてる」「とにかく書いてみる」「ほめる」など、現在様々なノウハウ本に書かれている「思考の整理方法」がそのまま30年以上も前に述べられている。

 さらに思考を活性化させる視点として、「しゃべる」「第一次的現実」(思考のシステム化)「既知・未知」(知るだけの読み方と未知の解釈の読み方、古典の重要性など)「拡散と収斂」(学校の教育は思考が収斂的で個性は発散的)など現代にこそ必要なエッセンスが多々述べられている。

 圧巻は最終章の「コンピューター」である。『コンピューターがあらわれて、これからの人間はどう変化していくであろうか。それを洞察するのは人間でなくてはできない。これこそまさに創造的思考である。』と結論づけている。80年代は第2次人工知能ブームの時期であり、コンピューターによる情報化が活発な時期であった。現在の第3次人工知能ブームでは囲碁でも機械が人間を打ち破る時代にあり、この本はまさに「考える事を考えさせてくれる」1冊である。

 30年以上も前でさすがにやや時代遅れの感のある部分も見られた。情報をカードで整理するくだりである。当時と比べて携帯性の高いスマートフォンやノートパソコンが一般化した中では紙ベースはやや物足りない。
                                  (M)

参考図書)内容は機会があればご紹介したい。
 外山滋比古(2015年)「50代から始める知的生活術「人生二毛作」の生き方」
                                (だいわ文庫)

2016年04月07日分類:本棚

消費行動モデルの変遷30年 AIDMA(アイドマ)・AISAS(アイサス)

 私がマーケティング業界に入った1980年代の消費行動モデルは、『アイドマ:AIDMA』Attention(注意)⇒Interest(興味)⇒ Desire(欲求)⇒ Memory(記憶)⇒Action(行動)が主流であった。マス広告で注目と興味をそそり、購買の欲求を高め、記憶してもらい、店頭で購買してもらう、という非常にシンプルなモデルで事足りていた。調査項目も「認知度」「関心度」「購入意向度」「購入経験」などオーソドックスな評価指標がほとんどであった。
 90年代に入ると、顧客志向重視「満足:Satisfaction」、ブランド重視のロイヤリティ重視「心酔:Enthusiasm」、経験価値重視「体験:Experience」などが加わったモデルが登場する。
 21世紀に入りインターネットが普及すると、検索サイト利用「検索:Search」、SNS利用「共有:share」を加えた『アイサス:AISAS』が登場する。
さらにスマートフォンが普及し、「クーポン:Coupon」が購買行動に重要な位置を占めつつある。私自身もコンビニのクーポンがスマートフォンに届き、思わずその商品を買った事がある。そして「検討:Examination」を加えた『アイシーキャス:AISECAS』が登場する。
 図表は様々な消費者行動モデルをまとめたものである。大きくは「認識段階」「感情段階」「思考段階」「行動段階」「評価段階」「拡散段階」に分けられる。
 インターネットの普及やメディアの多様化、SNSの普及で情報の入手経路や量が爆発的に増え、特に「思考段階」のファクターが複雑に絡まった時代に入っている。さらに情報の双方向化により「共有:share」「紹介:Introduce」などの個人の情報発信が活発化する中、「拡散段階」でのレスポンスの義務感やツイッター・ブログの炎上などの負の影響も無視できなくなっている。このような複雑な「思考段階」とストレスを招く「拡散段階」への対応が求められる。
 今後IoTや人工知能の利用によりと情報の増大化と多様化が進行する中で、「思考段階」はより快適でシンプルに、「拡散段階」はストレスフリーとなる方向に進めるためのノウハウが非常に重要となる。 


参考資料)以下の資料を基に図表等を作成

※書籍・雑誌等
 
 酒井光雄(2014年9月) 「全史×成功事例で読む「マーケティング」大全」(かんき出版)
 水野誠(2014年6月) 「マーケティングは進化する」(同文館出版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 片平秀貴(2006年6月) 「消費行動モデルはAIDMAからAIDEES(愛で~す)の時代へ」
              (日経BP Monthlyビジネスアドデータ)
 宣伝会議 2015年12月号 「シリーズ特集 宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本」

※ネット情報の参考資料

 http://www.hayashi-tokuji.com/hayashi/learning/aidma/aidma.html
 http://iso-labo.com/labo/AIDAS_AMTUL_AISCEAS_AIDEES.html
 http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/detail.php?id=BKSJ500002

2016年04月03日分類:統計アラカルト

ICT発祥の地まで徒歩20分

 現事務所のある東生駒は「Hi-OVIS発祥の地」でした。歩いていてたまたま写真の碑を見つけました。調べたところICT(情報通信技術)の先駆けと言える地だったのです。
 1978年から1986年まで通産省の事業として実施されたプロジェクトが、世界で初めて大規模な光通信技術を取り入れた完全双方向機能を持った映像情報システムです。ビデオデマンド、ホームショッピング、ホームセキュリティなど現在のICTを活用したサービスのほとんどと実験的に取り組まれていたようです。国内外からも多く見学者があり、アルビントフラーの「第三の波」にも未来社会の一例として登場しているそうです。

※Hi-OVIS:Highly-interactive Optical Visual Information Systemの略
 内容は一般財団法人ニューメディア開発協会より
 http://www.nmda.or.jp/nmda/nmda-hiovis.html
※写真は弊社代表が撮影



 因みに、以前の事務所(大阪市中央区淡路町)は「INS発祥の地」(1988年)でした。こちらもお昼を食べに出かけたときにたまたま発見しました。INSは高度情報通信社会の担い手としてバブル経済時期にもてはやされ、弊社も創業時にはINS64を利用しました。しかし、2000年になるとADSL、光ファイバーに代替していきます。弊社も2001年10月、当時入居していたビルで初めてNTTの光ファイバーを導入、オーナーが相談に来られたりもしました。

※アーバンエース北浜アネックスビル前
 草むらに隠れてしまっていた時期もありました。


 発足当時から現在に至るまでICTと縁のある地域で事業をしてきたことにビックリ。この先もICTがどのようなサービスに発展するのか楽しみではあります。


2016年03月30日分類:事務所関係

本棚No2「生涯健康脳」

 

 長寿国日本では「健康に長生きする」ことが重要なテーマとなってきています。
 この本では、脳のMRI画像を活用した研究による「生涯健康脳」を保つ方法が紹介されています。一度形成されてしまうと衰えていくだけと思われてきた脳について、機能を回復させる「可塑性」という働きがあることが明らかになってきているようです。

 著者の頭の中には、会った人の脳の画像が写し出されるとか。16万人の脳の画像を見てきた経験によると「身なりと脳の画像は多くの場合一致する」そうで、「身なり」に自信のない私はどきっとさせられました。

 男性脳と女性脳を比べると、男性は体積の減少が若いうちから早まるそうです。また、言語を扱う「言語野」の体積は一般に女性の方が大きく、空間を認知したり論理的思考をつかさどる「頭頂葉」の体積は男性の方が大きいそうです。
 皆さんにも思い当たる節があるのでは?こんな違いをお互いに理解していれば、夫婦間のコミュニケーションもスムーズにいくかもしれませんね。

 「生涯健康脳」を保つ方法としてあげられていたのは、「有酸素運動」+「頭を使うこと」、充分な時間と質のよい「睡眠」、「知的好奇心」、「趣味」、「新しいこと」、「コミュニケーション」、「音楽」など。逆に脳の委縮を促進させてしまうのは、「飲酒」、内臓脂肪型の「肥満」、「糖尿病・動脈硬化・高血圧」「ストレス」など。

 簡単にできることから実践し、「健康に長生き」していきたいものですね。
                                  (J)

おすすめの関連図書

『話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く』
  男性と女性の考え方の違いを説明したベストセラー


『大人のための図鑑 脳と心のしくみ』
  脳の構造がビジュアルでわかる


2016年03月22日分類:本棚

ネットの脅威について

 先日、「Security Days 2016」のセミナー「情報セキュリティ10大脅威2016」(IPA情報処理推進機構)に参加した。紹介された10大脅威2016(総合順位)は以下の通りである。
-------------------------------------------------------------------------------------
■情報セキュリティ10大脅威 2016
  第1位 インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用
  第2位 標的型攻撃による情報流出
  第3位 ランサムウェアを使った詐欺・恐喝
  第4位 ウェブサービスからの個人情報の窃取
  第5位 ウェブサービスへの不正ログイン
  第6位 ウェブサイトの改ざん
  第7位 審査をすり抜け公式マーケットに紛れ込んだスマートフォンアプリ
  第8位 内部不正による情報漏えい
  第9位 巧妙・悪質化するワンクリック請求
  第10位 対策情報の公開に伴い公知となる脆弱性の悪用増加
------------------------------------------------------------------------------------
※出典 IPA 情報処理推進機構「情報セキュリティ10代脅威 2016」
 https://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2016.html

 このうち最も気になったのは第3位の「ランサムウェアを使った詐欺・恐喝」である。手口はメールの添付ファイルから感染、感染するとPC内のファイルが暗号化され、暗号解除のために金銭が要求される。事例に挙げられていた要求金額は2万数千円程度。バックアップ用に接続されたハードディスクも暗号化されるため、どうしようもない事態に陥ることになる。
 日頃のバックアップは常にオフラインにし、必要時のみバックアップを取るのが唯一の対処方法である。もちろん怪しげなメールは開かぬ感染防止が最も大事であるが。
 前年までランク外であった相談件数が、22件(2013年)⇒35件(2014年)⇒117件(2015年)と急激に増加。2014年に日本語対応のランサムウェアが確認されたのを機に大幅に増加したようだ。
 
 他にもいろいろある脅威全体について、心掛ける点が船中八策としてまとめられている。
----------------------------------------------------------------------------------
■情報セキュリティ船中八策
  一、ソフトウエアの更新    ~善は急げ~
  二、ウイルス対策ソフトの導入 ~予防は治療に勝る~
  三、パスワードの適切な管理  ~敵に塩をおくることのなきように~
  四、認証の強化        ~念には念を入れよ~
  五、設定の見直し       ~転ばぬ先の杖~
  六、脅威、手口を知る     ~彼を知り己を知れば百戦殆からず~
  七、クリック前に確認     ~石橋を叩いて渡る~
  八、バックアップ       ~備えあれば憂いなし~
----------------------------------------------------------------------------------
出典 IPA情報処理推進機構「情報セキュリティ 10大脅威2015」
 https://www.ipa.go.jp/files/000044680.pdf
    
 特に重視したいのは6番目の「脅威、手口を知る」である。
 もし、バックアップ用のストレージをつなぎっぱなしでランサムウエアに感染してしまったとしたらひとたまりも無い。また、大手のサイトであれば大丈夫というものでもない。以前、Nimda(ニムダ)というウイルスが某大手サイト上に感染し、それを閲覧した知人がPCに感染し偉い目に遭ったらしい。私は事前にネットでそのサイトの危険性を知っていたため閲覧することもなく事なきを得た。
 やはり日頃の情報の収集を怠らぬようにしたい。
                                   (M)

2016年03月18日分類:統計アラカルト

本棚No1「人類を超えるAIは日本から生まれる」

 


 著者は日本からシンギュラリティを起こそうと「シンギュラリティサロン」(2015年1月より開催)を月1回開催されており、それに私も昨年11月から参加しています。毎回人工知能の先端情報が取り上げられ、内容をどの程度理解できているのかおぼつかない状況でしたが、この本を読み少しは頭の中が整理され、AIにますます興味ができました。

 私が印象に残ったのは次の3点です。

 1つ目は現在の第3次人工知能ブームの要因です。
 「ディープラーニング」「コンピュータの計算能力の増大」「ビッグデータ」の3つを挙げています。1次(1950年代)、2次(1980年代)と異なりコンピュータの処理能力は格段に進歩、分析対象となる多量のデータと分析・判断するプログラムである「ディープラーニング」がキーとなっています。
 
 2つ目がコンピュータと人間の違いです。
 コンピュータは学習に膨大なデータを読み込む必要がありますが、人間の脳はわずかなデータで概念を獲得します。例として、話題のgoogleの猫の画像を挙げています。「猫」の膨大な画像をコンピュータに読み込ませ、「教師なし」(正解となる回答を与えない)で人工知能が「猫」の特徴を発見、つまり「猫」の概念を獲得したと言うのです。人間であれば数匹の「猫」を見れば「猫」の概念を獲得でき、それを「猫」と言う名前であると教えられれば簡単に理解できる、つまり「半教師有り学習」です。人間はこの「教師なし」と「教師あり」を同時に行っているのです。これからの人工知能の開発は、このような学習のためのマスタープログラムの開発にかかっているようです。人工知能がバラ色のような錯覚に陥っていましたが、まだまだ人間の脳にはほど遠いようです。

 3つ目は「脳」に近づきあるいは追い越しそうな技術的ブレークスルーの可能性です。
 消費電力あたりの性能を競う「グリーン500」でトップをとった斉藤元章氏が開発している、ニューロ・シナプティック・プロセッシング・ユニット(NSPU)です。脳細胞に相当する演算のコアが1000億個、それを結びつけるシナプスに相当する100兆個のインターコネクトからなるプロセッサーを、人間の脳に相当するレベルでおよそ10年を目処に開発されるそうです。まさにSFの世界が現実の世界になろうとしています。
米国の企業が優位に立っている人工知能開発の中で、日本人に希望と勇気を与えてくれます。

 本来コンピュータが得意な計算能力に人間のような認知学習機能が備われば、中途半端なデータサイエンティストは不要な時代が来るのかもしれません。調査結果から実際のアクションを起こすプランニング力がますます重要になるとの思いを強く抱かせてくれる本でした。分析の大部分を人工知能に置き換えることができれば、最も重要なクリエイティブな作業に集中できるのかもしれません。
                                   (M)

他に読んでみた参考書籍)

 

2016年03月15日分類:本棚

2015年住宅着工91万戸はバブル期の約半数

2015年の住宅着工統計が1月29日に国土交通省から公表された。
住宅着工戸数は909千戸と90万戸超を維持している。
時系列を見ると、消費税増税直後の2014年は減少したものの
2009年の788千戸を底に以降はほぼ毎年増加し続けている。

過去の傾向を見ると、バブル経済の崩壊後が130万~170万戸
1997年の消費税5%と大手企業の破綻後が110万~120万戸
2008年のリーマンショック後が100万戸未満と
住宅着工戸数は消費税率と景気に大きく振り回されている。

2017年4月に消費税10%が予定されていることから
2016年は駆け込み需要が見込まれる。
2013年の駆け込み需要時は前年比11%増の980千戸で、
これをそのまま当てはめると2016年は101万戸の予想となる。
ただ100万戸の大台については、低金利が住宅取得に追い風であるものの
中国経済の減速や金融情勢の波乱で微妙な水準である。
また消費税増税後の需要低迷が気になるところである(図1参照)。

 

都道府県別に住宅着工戸数を見ると、
東京都が14万2千戸と突出し、神奈川が7万3千戸、大阪が6万4千戸、愛知が5万9千戸、埼玉が5万7千戸と首都圏、近畿圏、東海圏の3大都市圏での着工戸数が多い
(図2参照)。

 

成長性(2008年=100とした2015年の比率)とクオリティ(1戸当面積㎡)を見ると、全国平均では成長率が115%、クオリティが82.5㎡となっている(図3の赤線)。
都道府県別に見ると、成長率もクオリティも高いのは「宮城」「岩手」「福島」などの被災地、ただ住宅の全半壊数がこの3県で36万棟(消防庁「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について 第152報」)といった被害の大きさを鑑みるとまだ成長率は低い。

クオリティに比べ成長率が高いのは、「福岡」「沖縄」「東京」など人口流入率の高い地域となっている。成長率が低いのは「滋賀」「岐阜」「静岡」「三重」「栃木」などである。「滋賀」は前年の駆け込み増に対する反動が大きかったようである。



2016年03月07日分類:統計アラカルト

10代のTV時間とネット時間

10代の生活時間-マスメディアは大きく減少、インターネットが増加。-

5年に一度実施されているNHKの「国民生活時間調査」が2月17日に公表された。
インターネットや脱ゆとり教育など10代の生活時間がどのように変化しているのかに関心があり、データを拾ってみた。

※「2015年国民生活時間調査報告書」(NHK放送文化研究所)平成28年2月より
   http://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/20160217_1.html
   5年に1度、全国10才以上の1万2千人を対象に10月に調査。
   (行為をしていない人を含む)全員の1人当り平均時間を算出している。
   1995年より調査方法を大幅に変更。

■10代のテレビ視聴時間は平日1時間半、土日2時間程度。新聞はほとんど読まず。

10代男子のマスメディアとの1人当り平均接触時間を見ると、
代表的な「テレビ」は、1995~2005年まで平日2時間強、土日3時間程度であったが、2015年には平日1時間半程度、土日2時間程度まで減少している。
平日の他の媒体を2015年で見ると、「雑誌・マンガ・本」は12分と横ばい、
「CD・テープ」は11分と減少、「ビデオ・HDD・DVD」は11分と微増、
「ラジオ」「新聞」は共に1分と減少、深夜ラジオで過ごした世代には隔世の感あり。

<マスメディアの時間>

 

■「インターネット」が大幅に増加、平日は1時間弱、土日は1時間超。

レジャーと交際関係の時間を見ると、
10代男子の「インターネット」は2005年調査以降、
平日が18分⇒27分⇒51分、土日が33分⇒1時間⇒1時間26分と大幅増、
その勢いが衰える気配はない。
一方で「趣味・娯楽・教養」は減少傾向、「スポーツ」「会話・交際」「行楽・散策」は横ばい傾向となっている。
10代女子については男子に比べ「会話・交際」がやや多く「スポーツ」がやや少ないものの、「インターネット」はやはり大幅増。

<レジャーと交際の時間>

 

10代の「インターネット」接触時間は大幅に増加し、「テレビ」時間は減少している。
10代男子のテレビとインターネットの時間を比較すると
   2005年 TV/ネット=126分/18分=7.0
   2010年 TV/ネット=115分/27分=4.3
   2015年 TV/ネット= 93分/51分=1.8
次回(2020年)調査では同等または逆転することも予想される。
しかも、断続的なスマホ利用など調査では把握できていない時間も相当あると推察される。

インターネットを利用したビッグデータやAIといった新しい世界の発展はめざましい。
一方でスマホなどのインターネット絡みの問題も頻発している。
「インターネット」との接触時間の長い10代の若者達が社会にプラスの変化をもたらすため、何ができるかを考える必要があるだろう。


2016年03月02日分類:統計アラカルト

中古ノートPCの若返り!!メモリー・HD換装

先日、知人からノートパソコン(2010年秋モデル)を譲ってもらいました。
当時の最新モデル(windows7)で、やや重たいものの薄型でモバイル性もかなり良いです。ただ、流石に5年以上経過で起動時間が約2分、エクセルなどの動作もやや遅く、訪問先でお客様をかなり待たせてしまいそうです。
あと数年の利用を想定し、パーツをレベルアップしました。以下、その顛末です。

買ったパーツはアマゾンで合計15,920円(税込)
 ①バッファローの4GBのメモリー2枚(7,280円)
 ②SanDiskのSSD 240GB(8,640円)


パーツの換装は、Youtubeで何名かアップされていたのが非常に参考になりあっという間に終わりました。
問題は新規インストールの時間です。

① リカバリーディスクを利用した再インストール
  USBディスクで予めリカバリーディスクを準備していたので1時間程度で終了。
② Windows update
  これにめちゃくちゃ時間がかかりました。
  アップデータファイルの認識だけで2時間近くかかり、
  何と更新プログラムは288個(画像参照)
  インストールに更に2時間近くかかりました。

③ ウイルスバルター等各種アプリケーションのインストール
  予めOffice2010のプロダクトキーを確認しておけばよかったのですがうっかり
  忘れ、仕方なくライセンスがまだ残っているOffice2007をインストール。

合計で2日間の作業となってしまいました。

結果、起動時間は約2分から約30秒へ4倍の速度アップ、アプリケーションソフトの操作感もかなりよくなり、お客様の前で立ち上げてもあまりストレスを感じないレベルとなりました。あと2~3年は快適に利用できそうです。
Wifiもスムーズに使えるため、大阪へ移動時の楽しみも少し増えました。

今回の反省として、予めSSDでクローンディスクを作成しておけばこのようなトラブルは無かったように思います。クローンの作成方法もYoutubeでいくつか紹介されておりますので、今後はそちらを試そうと思います。

2016年02月23日分類:事務所関係

移転手続きドタバタ

大阪から生駒への移転手続きは予想以上に煩雑でした。
同じ道をたどる方へのご参考になればと、失敗を活かした流れでご案内いたします。

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①大阪法務局にて本社移転登記申請と印鑑届(管轄外への移転のため)
 添付は株主総会議事録、取締役決定書(、委任状)
 http://www.moj.go.jp/ONLINE/COMMERCE/11-1.html

  印紙600円1枚と30000円2枚(大阪用と奈良用)を購入する
 →登記事項全部証明書証を発行してもらう(印紙600円貼付)
 →書類をチェックしてもらう
 →本社移転登記申請書(印紙30000円2枚貼付)と印鑑届書を提出する

○移転後の登記事項証明書を発行してもらえるまで日数を要するので
 しばらくは法務局の処理待ちとなります。
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②奈良法務局にて印鑑カード交付申請と登記事項全部証明書証を発行
 http://www.moj.go.jp/content/000011595.pdf
  印鑑カード交付申請をする(少しだけ待つ)
 →印鑑カードを使い端末で登記事項全部証明書証の発行依頼
 (係員がサポートしてくれる)
 →印紙600円を購入する
 →呼ばれたら印紙を渡して登記事項全部証明書証をもらう

③奈良労働基準監督署にて労働保険名称・所在地等変更届
 (労働保険適用事業者の場合)
   http://shinsei.e-gov.go.jp/search/servlet/Procedure?CLASSNAME=GTAEGOVMSTDETAIL&menSeqNo=0000008060&id=4950019900009
 奈良法務局と同じ建物内で助かります。

○コンビニで登記簿謄本のコピー
 奈良税務署内でコピーは取れません。
 最寄りのコンビニは県庁内にありますが、広い敷地内をうろうろしてしまいました。

④奈良税務署にて異動届と開設届
 添付は登記簿謄本コピー
 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/hojin/annai/1554_5.htm
 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/annai/1648_11.htm
 駐車場は確定申告会場の設営工事のため1月12日から利用できず、利用再開予定は4月 上旬とか。2月8日にして既に確定申告に訪れる人が続々と来られていてびっくり。

⑤奈良県税事務所にて法人設立等申告書
 添付は登記簿謄本コピー
 http://www.pref.nara.jp/14387.htm
 すぐ手前にあるそれっぽい建物は春日野荘、目的の建物はもう数十m先でした。

⑥奈良公共職業安定所にて雇用保険事業主事業所各種変更
 (雇用保険登録事業者の場合)
https://hoken.hellowork.go.jp/assist/600000.do?action=koyohoJigyoChangeLink&screenId=600000

⑦生駒市役所⑪課税課にて法人開設異動
 添付は登記簿謄本コピー、定款コピー、株主又は社員名簿、所在地の略図
 http://www.city.ikoma.lg.jp/0000000029.html
 なぜか駐車場がほぼ満車。でも課税課は待ち人なし。

⑧東税務署宛に次の書類を郵送
 ・異動届出書
 ・給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
 ・登記簿謄本コピー
 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/annai/1648_11.htm

府税事務所宛に次の書類を郵送
 ・法人異動事項申告書
 ・登記簿謄本コピー
 http://www.pref.osaka.lg.jp/annai/menkyo/detail.php?recid=3679

⑩日本年金機構大阪広域事務センター宛に次の書類を郵送
 ・健康保険・厚生年金保険適用事業所所在地・名称変更(訂正)届(管轄外)
 ・登記簿謄本コピー
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyosho-hiho/jigyosho/20141205.html

⑪船場法人市税事務所宛に次の書類を郵送
・法人・事務所等異動届
・登記簿謄本コピー
http://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000006464.html

○南都銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行で口座の住所変更
 必要なものは銀行・支店によりばらつきがあります。
 いずれかで必要だったものは次の通り。
 通帳、届出印、登記簿謄本、会社番号通知書、本人確認書類
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最後までご覧くださった方どうもありがとうございました。いかがでしたか?
今年からマイナンバーも導入されたことですし、いずれは移転登記をするだけでいろんな手続が完了する時代が来るかもしれませんね。

2016年02月18日分類:事務所関係

女性就業率のM字カーブ

10年程前、弊社では子育て世代の住まいについての調査をいくつか手がけていました。
その仮説検討の際に頻繁に目にしたのがM字カーブです。結婚後の退職、子育てが一段落した頃の再就職により女性の就業率はM字を描くようになるというものです(下図参照)。
2000年頃まではまさにM字カーブを描いていました。しかし2015年までにM字はかなり解消されています。女性の就業意識の向上に加えて、様々な子育て支援策の効果もあるようです。

 

また、20代後半以上の全ての年代で就業率は高くなっており、女性の雇用状況は一見よくなっているように見えます。女性の雇用者数(役員除く)も1985年の約1500万人から2015年には約2400万人まで増加しています(下図参照)。

しかし、雇用形態の中身を見ると「正規雇用」は1990年以降1千万人強とほぼ横ばいです。雇用者数こそ増加しているものの、ほとんどが「非正規雇用」(パート~契約社員・嘱託他)による増加です。

年代別に正規社員・職員の比率の推移を見ると、各年代とも低下傾向にあります(下図参照)。
2005年以降、45歳未満のヤングからミドルでは横ばいとなっていますが、55歳以上では低下傾向が続いています。

M字カーブが緩やかになり結婚後も仕事を続ける人は増加していますが、その待遇改善にはまだまだ厳しい現実があるようです。
女性管理職の拡大が叫ばれておりますが、正規雇用比率の改善なくして管理職の拡大は困難と思われます。

※グラフは「労働力調査」(総務省統計局)の長期時系列データを加工して作成
 女性の雇用形態別雇用者数推移と女性の年代別正規社員・職員比率の推移の
 1990年~2000年は2月調査、2005年と2010年は年平均、
 2015年は7~9月の平均値を基にしている。

2016年02月05日分類:統計アラカルト

新電話番号にかかってきたのは

事務所移転後初の受信電話はセールスでした。

1件目は大手事務用品のカタログ通販から。
「○○ですが事務用品のカタログを送付したいのですが・・・」
2件目は大手自動車メーカー系のリース・レンタル会社から。
「車の利用はいかがですか?リースで安く利用できますが・・・」

NTTタウンページあたりから更新情報が自動的に流れるのでしょうか
さすがと言う感じのスピード感です。
セールストークはしつこくなく、むしろ好感の持てるものでした。

前の事務所では電話、ネット、投資関係の勧誘がすごかったです。
「今の電話は○○と契約なさってますね。今よりは△△程度安くなります」
「転送電話料金を安くします」などなど。
こちらでも電話帳が更新される頃から増えるのでしょうか。

そういえば15年前に大阪で創業した頃には恫喝めいた電話セールスも。
設立直後の不安心理をあおるようなトークでした。

さてさて今後はどんな電話セールスがかかってくることやら。

2016年02月03日分類:事務所関係

新電話番号あれこれ

移転に伴い電話番号とファックス番号も変わりました。
電話番号の最後の4桁が4095、ファックス番号が4096と
4も9も混ざる人気のない番号のようですが・・・。

★電話番号の4095
パスカルの三角形の12段目までの総和で2進数であれば1が12個並びます。
なんと!!8進数では7777とラッキーセブンが4つ並びます。

★ファックス番号の4096
パスカルの三角形の13段目の合計値で「2の12乗」とキリの良い数字です。


というわけで幸先の良い番号が得られたことですし、
新事務所でも前向きにがんばりたいと思います。

2016年02月01日分類:事務所関係